要するに、私は、タイへ母を連れて行き・・・

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東京都江東区のIさん、お元気ですか?よくスターバックスやBTSの車内でお 目にかかりましたねえ。

バンコクの空からこんにちは。 今日はオフィスにエアコンが入ってません。トホホ・・・。

今日も関西の女性からのお便りを紹介します。 母上の闘病と介護の中から、タイでのロングステイを模索されて過程を、丁寧に 記載して送っていただきました。

とても長いお便りですが、大切なテーマがたくさん含まれていると思います。 但し、少し重いテーマです。お便りの全文はHPの方に掲載しますので関心のあ る方はクリックしてください。

谷田貝さんへ

初めまして。 大阪在住のT(36歳女性)と申します。 今年3月より脱サラし、家庭教師で生計を立てております。 バーンタオ通信を読み始めたのも脱サラしてからです。 半年くらいになります。 いろいろ思うところあり、アンケートに回答させていただきます。

○購読し始めたキッカケ。

四年ほど前に父が亡くなりました。 父に対してできることを探し求め、仏教に帰依するようになりました。 その頃から、「タイ」という言葉に敏感になりました。 タイ=仏教の国 というイメージが強かったからです。 タイは、高校の卒業旅行で行ったことがありましたが、 若かったこともあり、観光の域を脱せずでしたので、 もう一度、仏教徒として、敬虔な気持ちで訪れたいと思い始めました。

父が亡くなって1ヵ月後、母が脳内出血で倒れ、寝たきりになりました。 父とは長年、生活を共にしていませんでしたが、 母は私たちを文字通り、女手ひとつで育ててくれた人でしたので、 とてもショックで、ますます、み仏様におすがりする日々でした。 出血したのは脳幹部で、命はかろうじてとりとめたものの、 普通の生活をするのはもう無理だと、医者から匙を投げられたからです。

妹は、仕事を辞めて、ヘルパーの資格をとり、 母に一身捧げる決意をしました。 私はその助けをするしかありませんでしたが、 どこかで、ひとの命のはかなさをおもうとともに、 来世での救済をひたすら求めておりました。 何でも人並み以上の完璧さでもって自分でこなしてきた人が、 寝たきりで、自分の意志を伝えることも侭ならない状態になったことを、 私自身、受け入れることがあまりにも辛く、 その現状を正視できなかった。 願わくは、御仏様の御許へ、安らかに昇天しますようにと、 願うばかりでした。

方や、妹は、母を治癒し元気付けるべく、 あらゆる療法を試し、名古屋によい医者がいると聞けば通い、 九州によい療養所があると聞けば、 どんな困難を押しても母を連れて行き、 本当に、私も頭が下がる思いでした。 私はそこまで母に尽くせないと。 その妹から、母をいろんな場所へ連れて行く際の困難を聞き、 バーンタオ通信の、タイでの現状と照らし合わせて考え、 もう少し母の体力がつけば、 日本よりも思い切ってタイへ行くべきだとの考えが、 私の中で大きくなってきました。

今年3月で脱サラし、もっとたくさん母との時間をもてるのではないか、 (実際は、生活のやりくりで大変だったのですが・・) 寝たきりが今後数十年つつくであろう母のために一番よいことは何かと、 真剣に考えはじめた矢先でした。

母は、今月9日、息をひきとりました。 父と同じ、57歳、駆け抜けた人生でした。 最後は本当に安らかで、 家族皆で看取ることができ、 これも御仏様のみ心と、今も感謝でいっぱいです。

これから何をしていけばよいのか、 していかねばならないのか、再び考えつつあります。 いずれにせよ、母の遺骨とともにタイを訪れる日はそう遠くないと思っております。

長くなりましたが、要するに、私は、タイへ母を連れて行き、 ロングステイしたかったのです。 そうでなければ、半年も続かず、途中で購読を止めていたかもしれません。。。

○このメルマガに何を求めていますか?

そうですね。。 上に書きましたような願いが叶わない今、 今度は自分の人生について、 母の二の舞にならぬよう考えねばとおもいます。

タイでのロングライフについて、 私のような若い世代でも、仕事を持って生活していけるのか、 そのあたりの情報がわかれば嬉しいです。 あと、タイ語のレッスンなど。

自身、家庭教師とサラリーマンの二足の草鞋が長かったのですが、 今は、「自分」というより、これからの地球を担ってゆく、さらに若い世代の子供た ちに、 ちゃんとした教育(今実際やっていることは、受験のお手伝いにすぎませんが、 それでも、私の生徒には、自分のあたまでものを考える人になって欲しいと常々思っ ています) を普及できるお手伝いをしたいと思っております。 そのためには、自身が最低、きちんとした日本語と、 必要最小限の英語とタイ語を操れる必要がありますね。。

○その他何でも感想。(改善点などもついでに)

はっきり申し上げて、変わり栄えしない配信の日もあります、 それでも、毎日、きっちりと配信されている、 そのお姿に、頭が下がります。 谷田貝さんのお姿、お人柄がおもいうかびます。 タイに参りました際には、是非お会いさせていただきたいと思います。

要望は上に申し上げたかと存じます。 まだまだ私も模索中です。 また気づきましたらお便りさせていただきます。

とても長くなってしまいました。 最後に、谷田貝さまの、益々のご清祥とご健康を お祈り申し上げます。 それと、どうぞ親孝行をなさってくださいませ^^ これは、敬兄(勝手に!)の谷田貝さまへ若輩の私が、 強く申し上げられる、唯一の言葉かと存じます。 「孝行したいときに親はなし」 身に沁みて、本当にそのとおりです。。

これからも楽しみに拝読させていただきます。                    かしこ

谷田貝良成さま

内容が母上の亡くなられた事に関わりますので、メルマガへの掲載にあたりTさ んに念のためお許しを求めたところ、下記のお便りを頂戴しました。

> 谷田貝さまのメルマガの方針に若干反するのではないだろうか?ということです。 > 母の病気や死以上に、仏教に帰依していることなど、 > 偏ってはいないだろうか?大丈夫なんだろうか?と、 > 勝手に懸念しております。 > (それほど敬虔な仏教徒でもないのですけれど、 > 宗教的な問題は微妙ですから。)

このお便りについては、以下の通りおこたえさせていただきました。 タイに住み、皆さんに紹介をしていながら、仏教に対するスタンスについてキチ ンと書いたことは余りなかったと思います。 T様への答えが、一応の小生の考え方となっています。良い機会と思いましたの で、下記します。

(ここから)

宗教的な問題は微妙・・・

確かにそういう面もありますね。

でも、今回のT様の場合、母上の闘病、そしてお亡くなりになる過程での大変な ご苦労の中、仏様に帰依することが心の安寧をもたらしたことは事実ですよね。 個人的なケースとしての紹介ですので全く問題ないと考えています。

開業以来、「癒しの大地・タイ王国に暮らす」というキャッチフレーズを掲げて きました。ここで暮らし、健康に、元気になろうというメッセージです。

タイの「癒しの大地」の条件とはHPでも説明していますが、以下の三つだと思っ ています。

①自然

年に4回もお米が、しかもあまり手間をかけず取れてしまうような場所もあり、 おなかが空けば手の届く範囲に美味しい食べ物があるという、圧倒的な、アッケ ラカンとした自然条件。しかも寒くない。

②文化

王様を頂点に、目上の方を尊敬する気持ちが残っている。 例:生まれてきた子供は言葉を覚えるよりさきに合掌を覚えるとのこと。

③仏法〔=宗教〕

朝の托鉢でもわかるように祈りの心がそこここに満ち満ちている。

同じような自然条件の国は、地球上にいくらもありますが、この三つの条件を整 えている国は少ないと思います。

それゆえ、心と身体の「健康の維持・増進・回復」=「広い意味での人間回復」 を図るためには、今は、ここタイがもっとも相応しいんじゃないかなと考え、上 述したようなメッセージ=仮説を立て活動しているわけです。

従って、宗教という事柄は避けて通れない重要な課題なんです。 今は、自分自身に語れるものがまだそれほどないのでメルマガでも記載する機会 がないだけなんです。

慎重に扱うべきとは思いますが、避けられないテーマだと考えています。

(ここまで) 11月14日

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