一昔前のバンコク・車編

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千葉県市川市二俣にお住まいのKさん、お元気ですか? 某公団にお勤めですが、そろそろ休暇でゴルフでもしにお越しになりませんか? バンコクの空からサワディー・クラップ!! 今朝は少し風があり・・・。 さて、しばらく間があいてしまいましたが、40年前のバンコクの姿を知る奈良県に在住のSさんが寄稿してくださった「一昔前のバンコク」レポート、今日は「車編」をお届けします。 後半、すこし考えさせられる教訓が含まれています・・・。

6)車 当時車の輸入関税はいくらだったか覚えていませんが、100%以上で、車は高価なものでした。 社有車は10万Kmでエンジンのセミオーバーホールをし、20万Km以上まで使っていました。 エアーコンは未だ贅沢品で、私の会社ではエアーコン付きは支店長車だけで、その他の車はエアーコンなしでした。 タクシーは日本の小型の中古車を輸入して使っていたようで、おんぼろ車ばかりでした。タクシーはメーターを使わないのが通常で、乗る前に行き先を言って値段を決めます。初めてのところに行く時には値段が分からず困りました。 タクシーにもエアーコンは付いていませんでした。 日本車は未だ評判が悪く、アメリカ車がステイタス・シンボルだったようです。従って、私のいた会社でも支店長車はビュイック・スペシャルでした。ベンツはエアーコンがトロピカル仕様になっていないので冷房が効かないとの評判だったように思います。 小型車ではホルクスワーゲンのかぶと虫が人気車種でした。個人では新車は高すぎるので、4~5万Kmの中古車を購入していました。こんな車でも帰国時には転売が出来ました。 転売し易いように、個人ではかぶと虫やフィアットにのる人が多く、私もかぶと虫でした。 このように車を長く使うので、どうしても整備不良の車が使われることになります。 信号待ちで停車中に後ろから追突されたことがあります。保険会社に任せ、ブレーキ不良による相手の過失ということで、車を修理に出しました。車が出来上がってきたが、修理必要な箇所が全部修理されていない。修理工場に行き保険会社の指示伝票を出させてみると、約束した修理箇所の一部しか指示していないことが判明。その日系保険会社の担当現地人スタッフに問い合わせたところ、相手のタイ人は金のない貧乏な男だから、可哀想ではないか、と答えられ、唖然としたことがありました。 私も若気の至りで、約束は約束だとつっぱねましたが、谷田貝さんならどうされますか。

う~ん。どうしましょう? 皆さんならどうされますか? ご意見はこちらまでお願いします。 タイでは持っているものが持っていないものに施すのが当たり前という考え方があると思います。 しかし、このケースはやはりSさんの対応が正しいと小生は思います。 個人的な付き合いの中で生じたことなら伝統的な慣習で対応することもあるでしょうが、保険会社も修理工場も、発展途上とは云えみずから近代社会の資本主義の制度に乗っかったわけだからそのルールに則って対応すべきでしょう。 ひとつひとつのケースで妥協していたらいつまでたっても進歩はないので、毅然とした態度をとるのも相手に対する思いやりと思います。 こうしたことを繰り返して、タイも近代的な商習慣を身につけていくのだと思います。 ん?何だか身につまされるなあ・・・。 2005/1/26

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