埼玉にお住まいのYOKOさんから、ある新聞記事についてお便りを頂戴しました。 良い話なのですが、日本人としてはチョット考えさせられる内容です。 御一読を・・・。 (谷田貝)
2004年3月16日
3月13日読売新聞での記事で タイの「ダルニー・シーラオさん(24歳)の記事です。 「タイでは中学に進めない子供が少なくありません。 授業料はただですが、およそ四割の子供は中学に進めません。 本や文房具、靴などを買い続けることができなくて教育が受けられません。 17年前に自分の住んでいる村を訪れた日本人男性に、当時7歳だった自分が 「ずっと勉強を続けたい」と訴えたのです。それをきっかけに、その日本人男性は タイの子供に贈る奨学金制度を作り、自分の名前を付けてダルニー奨学金を作ってく れました。 日本の心ある人たちが、タイの子供達の学費を寄付してくださってます。 外国には学びたくても学べない人がいることをぜひ知って欲しい。 そして、勉強を続けながら、自分が興味を持っていることや、将来やりたいことを 探せると言うことが、とても大切であることに気づいてもらえたら嬉しいです」 と言う記事でした。 感動しました。なぜなら、今日のテレビで「今、日本の小・中学生の親が、ベンツを 乗り回して 豪華なマンションにすんでいながら、子供の給食費を払わない。義務教育だから、払 わなくてもかまわない」という親が 居ると言うことです。先生が立て替えて何とかしていると言う。 今の日本の現状があまりにも身勝手すぎて、怒りさえ覚えました。 私も、教育現場に居ますが、生徒の「贅沢に慣れきってしまった性格」、親のわがま まさ、自分の子供が 悪いことをしても怒れない、子供が悪いことをすると、先生が悪いから・・・そん な、時代になってきています。 この新聞の記事を何人が読んだでしょうか? 勉強したくないけど、親が行けと言ったから学校に来ている、と言って 保健室で寝ていたり、授業中寝ていたり、そんな生徒が増えています。 「勉強したくてもできない」この言葉を今の日本の子供達に少しでもわかって欲しい と思いました。 私自身、贅沢に慣れきってしまっていることも今、反省しております。
YOKOより
素敵な話をありがとうございました。 外地におり、時たま日本に帰りますと、日本の社会に少しずつ“ズレ”が生じて いるのが良く目につきます。 当地に滞在し、自然体験、文化体験、人との交流をするなかで、自分自身が活性 化するばかりでなく、こうした日本の社会のズレに気づいて欲しいと思います。 そんな役割りが担えたらなあと・・・。 それではまた。 (谷田貝)