筑豊にお住まいのKさん、お元気ですか? 2001年Kツーリスト主催の第一回ロングステイ体験ツアー参加者の中で、一 番先にタイにお越しになったのがKさんでした。 バンコクの空からサワディー・クラップ!! 今日も、霞みかがった空模様です・・・。 そろそろ能天気にカラッと晴れた空を仰ぎたいものです。 さて、今日は某●●製薬で、薬の研究の仕事をされているTさんより頂いたお便 りと、それに対する小生の返信抜粋を紹介します。今日は一寸長いですよ。 Tさんは昨年末プーケットに滞在し、わずか1日違いで難を逃れたそうです。 そうした立場からの感慨深い思いを伝えてくださっています。 それにしても、さすが理科系の研究職。いつも冷静な筆致の文章です。
谷田貝さま ●●製薬のTです.(先日は呼び出して頂き?有難うございます) プーケットの津波が1日遅かったら巻き込まれていました. 急遽BKKに行く先を変更して,年末から10日までのんびりと 過ごしました.無事でしたのでご連絡させて頂きます. 今回の天災に遭われた方にはお悔やみの言葉以外ありません. 私が被災地から頂いたエネルギーのお返しとして, 早く立ち直っていただけるためにも自分でできる範囲で何らかの 行動をしたく思ってます.と言っても大金の寄付など大仰な事はできませんが 過度な自粛をしない事もその一つかな,と思い,来年はプーケットへ 行く事を考えてます. ただ,帰国してTVなどを見ていると「復旧に象が活躍」「津波の最新映像」など が取り上げられて,復旧の度合いなどが取り上げられられない傾向に ありそうに思えます.どうもマスコミは「センセーション」を煽り, 原爆の1/5の破壊力との計算から「ものすごい破壊力」を語り 時速700キロの計算から「ジェット機並のスピード」を語り, 動物の死骸が見当たらない事から「予知能力」との論調になる. (動物と人間の生活環境の違いから,死んでいても見つからなくとも不思議では ありません.) これらの一つの切り口かとは思うのですが,現地の「復旧の度合い」が 見えてこない(報道されていない)のは本当に不思議です. かの地は観光で生計を立てているのは明白で,彼らにとって 復旧が進んできた事も伝えて欲しい事実でしょう. 多分,人は天災に対しても「客観的」に過ぎるのではないか, と今回の日本の報道を見て思いました. 破壊力や到達スピードは研究の上で,防災のために重要です. その数字に感情をつけるのも理解を助けます. でももしこれが自分の身の回りに降りかかるものだとしたら 誰だって,そんな映像を見たいと思うでしょうか. どこかに「我々には関係ない」と客観的に捉えているからこそ, センセーショナルな映像を好むようになってしまった... もっと推し進めて,「このような状況を見てみたい」と 思っていたとしたら正に自殺行為で,生命力の低下も こんなところに現れているのではないのでしょうか. 長文で申し訳ありませんでした. 今後も楽しみにしております. PS: BKK滞在中にWellness Life Projectをお尋ねしようと Maneeya Center ビルを尋ねましたが中に入る勇気がありませんでした. 次回には勇気を振り絞ってロングステイのパンフでも頂きたく参上したく 存じます.
T様 こんばんは。 ご返事遅くなり申し訳ございません。 プーケットにお越しになると聞いていましたので、心配しておりました。無事で 何よりでした。 > 過度な自粛をしない事もその一つかな,と思い,来年はプーケット > 行く事を考えてます. メルマガでも書きましたが、 ほんとうに、そのように行動してくださる日本人が増えることを期待します。 以前、タイでクーデターがあったとき、我々はクーデターがあったことすら知ら なかったのに、マスコミは戦車や兵士の映像ばかり流しました。 ひどいものだと思ったものです。 (注:かつてタイではクーデターが政権交代のセレモニーのように多発していま した。人的被害がでることは稀。但し、1990年頃の政変は例外。) > センセーショナルな映像を好むようになってしまった... > もっと推し進めて,「このような状況を見てみたい」と > 思っていたとしたら正に自殺行為で,生命力の低下も > こんなところに現れているのではないのでしょうか. 小生は、基本的にテレビを見ません。 家にはテレビがありません。 お金がないからじゃなくて、テレビがあると時間がなくなってしまうから、とい うのがテレビを捨てた最初の動機です。 そんな免疫のない状態ですから、たまに日本の実家に行って朝のワイドショーな どを見ると、災害でも殺人でも完全にショーとして消費していますね。オドロオ ドロしいBGMとともに・・・。 「こういうものを視ると、心を傷つけるからやめた方が良いよ」と老親にいうの ですが・・・。 でも、多分、テレビを見続けていると慣れてしまうんでしょうね。 その慣れが怖いと思うのですが・・・。 時にはテレビをつけない日、ニュース断ちの日を設けることが人間回復の第一歩 と思います。 だから、バーンタオチェンマイにもテレビがありません。 お金がないからではないんです。念のため。 > > PS: > BKK滞在中にWellness Life Projectをお尋ねしようと > Maneeya Center ビルを尋ねましたが中に入る勇気がありませんでした. > 次回には勇気を振り絞ってロングステイのパンフでも頂きたく参上したく > 存じます. > そんな寂しいこと云わないでくださいよ。 次回は是非お声掛けください。 では、今年がすばらしい年になりますように頑張りましょう。 谷田貝 良成 拝 2005/1/17