昨日、久しぶりに元ムエタイ選手のSさんが経営するジムを訪問し、いろいろと近況報告方々 懇談してきました。 若いタイ人の選手はもとより、日本人の格闘技マニアの男性、そして女性も沢山修行に訪れます。 駐在員の奥様がダイエット目的で通い、わずか数週間で10キロの減量に成功したとか・・・ また、ひきこもり的な若者が数週間練習に通い、住み込みのタイ人選手達の生きている環境など に触れ、状況の改善が見られたこともあるそうです。 なるほど・・・。興味深い話を聞かせてもらえました。 さて、ちょっと前になりますが、北海道・苫小牧のT兄から頂いた 「国の将来に不安はありますか?」という質問に 「不安がある」と答えた国の1位は日本 「不安はない」と答えた国の1位はブラジル という趣旨のメールを紹介しました。 それに関連していただいた千葉県は南房総で歯医者さんを営むMさんからのお便りを紹介します。
谷田貝さん、Mと申します。以前一度、歯科治療ボランティアに関するメールを差し上げたこと がある千葉県のど田舎の歯科医です。 毎日入るメールで一番楽しみにしているのがバーンタオ通信です。 >税金は納めてくれる、健康診断はやってくれる、 >病気で休んでも給料はくれる、夏休みは もらえる、・・・ 僕も自営業ですので苫小牧のT様のおっしゃる事はよく解ります。まあ勤め人にはそれなりに 辛い事も多々あるでしょうが。 >日本じゃ年金で生活出来ないと言うけど、大都市で考えたらそりゃダメだわさ。 >地方に行けば大都市の半分程度の生活費で済む所はいくらでもありまっせ。 確かに経済的な問題もとても大きいと思いますが、海外ロングステイを望む気持ちには 「異邦人として暮らしてみたい」あるいは大変不遜な言い方をお許し頂ければ「擬似特権階級 として暮らしてみたい」という心理もあるような気がします。 雑誌などでも「田舎ぐらし」がもてはやされておりますが、田舎では住居費などは安く上がっても 社会インフラが整っていませんので、都会では考えられないような意外なコストがかかるものです。 車が運転できなければ、ちょっととなり町に行こうとしても地下鉄なんかありませんよ。 バスは1日に数本とか。都会暮らししか知らない人には実感として理解するのはなかなか困難と 考えます。 更に田舎の人間関係は・・・・、これは本当に体験した人にしか判らないことと思います。 そこに生まれ育って住み続けている人には非常に都合の良いシステムができておりますが、 外部から入ってきて誰でもが馴染めるとは限りません。地域と一線を画した「異邦人」は単なる 「なんだか良く判らない、よそから来た人」に過ぎないのです。 そこで、それまでのしがらみを断ち切り海外に暮らす意味が出てくるかと思います。 東京でも「身元が確かな外国人、特にに西洋人」を日本人が見る目を考えれば解るかと思います。 バンコクでのファラン(=タイ語で西洋人)の存在ですよ。あ、谷田貝さんには釈迦に説法 でしたね(^-^)。 ファランとまでいわなくても「コンイープン」(=日本人)は、タイではブランドまだまだであり 得るのではないかと思います。普通の日本人がそんな存在でいられるのは日本国内では全く不可能 なことです。 自虐的になりますが、結局今の大多数の日本人は「経済が宗教」なんでしょうね。 ブラジルの人も敬虔なカトリックでしょう?タイ人は言わずもがな。 依って立つものが何であるかで将来の不安も、現在の幸せの度合いも決まってきますよねぇ。 以上、かなり偏向したり、論旨が飛躍している部分もあるかと思いますので、そのつもりで 読み流して頂ければと思います。長文失礼致しました。 Mより 10月29日