10日付けのこの欄で、《そういえば、癒しという字を良くみると病だれですね。 元来はネガティブな言葉なのかも知れませんね》と記載しましたところ、苫小 牧で指圧に打ち込むT兄から 「ネガティブな?ちょっと違うなぁ・・・と思ったのでさっそく調べてみました。 結果は・・・いろいろ興味深い事が分かりました。」とのメールを頂戴しました。
苫小牧のTです。 「角川 新字源」で調べてみました。 病ダレ:寝台の上に人が寝ているさまにより、人が病んでいる意を表す これを部首にして、病気・傷害などの意を示す文字ができている いやす:医、療 ※索引で「いやす」をひくと医、療の二文字しかなく、癒はありません 癒は「ユ」でひかないとありません ただ、「三省堂国語辞典」には、[いやす]癒やす:病気・(苦痛)をなおす とあります。 医:〈なりたち〉旧字「醫」は、酉と、音符「?」(かばう意)とから成り、 病をかばう薬酒、ひいて、それを使う医者の意を表す。 〈読み〉イ 〈意味〉いやす。病気をなおす。すくう。 療:〈なりたち〉病ダレと音符「療」(はかりおさめる意)とから成り、 病気を治めなおす意を表す。 〈読み〉リョウ 〈意味〉いやす。すくう。 (ア)病気をなおすこと。 (イ)苦痛をすくう。 ユ:癒 癒:〈なりたち〉病ダレと音符「愈」(ぬけでる意)とから成り、 病がなおる意を表す。 〈読み〉ユ 〈意味〉いえる。いやす。病気がなおる。 これらから、癒は自ら病気を治すの意味があって、 ネガティブのイメージは無いと思われますが・・・ 自然治癒力という言葉があるように、 「自ら治す」の前向きの印象が感じられませんか? ただ、「癒されたい」とか「癒される」という言葉が多く見受けられるので 人々は受身の気持ちになっている傾向にはありますね。 2004年 9月15日
なるほど。 ネガティブという言い方では適切ではなかったですね。 受身、受動的という言い方の方が適切でしょう。 先日も書いた通り、「癒しではなくて励ましを・・・」感じることのできるよう なプログラムを考えてみたいと思います。