復興の進展を殆ど伝えない報道の姿勢には・・・

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西宮にお住いのNさん、お元気ですか? 半日体験コースにご参加いただいたのは、もう一昨年のことでしょうか? バンコクの空からサワディー・クラップ!! きょうも靄がかった空模様で、少し蒸し暑かったです。 さて、昨年春、大阪で行ったメルマガ読者懇親会に親子3人で参加してくださっ たSさんから、お年賀のメールを頂戴しました。

あけましておめでとうございます。 お久しぶりです。 大阪のSです。 以前、メルマガで呼び掛けて頂き、主人と「これうちらやなあ~」と 感激しておりました。 S家、今年のお正月は主人の両親とバリ島で迎えました。 去年おとづれた、プ-ケットはものすごいことになっていますね。 最初に知ったのは、出国前、関空のマクドナルドのTVでした。 英語での放送だったのでよくわからなかったし、子供のトイレに つきあってウロウロしたりしていたので、こんなにすごいことに なっているとは夢にも思いませんでした。 到着した次の日のお昼過ぎ、一応連絡をいれておこうかと、実家の母に TELしたところ「あんたら、無事かー!!」と言われビックリしました。 (中略) バリ島では、インドネシアの様子が一番よく放送されていました。 日本では、プ-ケットのことが多いように感じます。 被害にあわれた方のことを思うと、心が痛みます。 私事ですが、一年違っていたら。。。と考えると、ぞっとします。 ピピ島も行ったし。 泊まったホテルや、働いている人達、出会った子供達は無事なのか、等々 心に思います。 一日も早く、被害にあわれた方々に笑顔が戻りますよう祈っています。 やたさん(我が家での愛称)今年もメルマガ期待しています。 また、タイにも行きたいと思っています。 その時はよろしくお願いしますね! では。では。 S

お便りありがとうございます。 最近プーケットの視察を終えてバンコクに来られた旅行会社GのT社長に伺った ところ、プーケット本島のビーチは整備がかなり進んでいるようです。 カオラック、ピーピー島をのぞくプーケット本島は9割がた復興したそうです。 (ホテル関連は) 悲惨な天災には違いはないのですが、瓦礫の山や被災当日のシーンを繰り返し放 映し、復興の進展を殆ど伝えない報道の姿勢には憤りを覚えます。 恐怖感を煽られたのか、被災地ではないバンコクその他への来訪者もキャンセル の嵐です。 T社長のお話ですと、某CNNなどは、殆ど瓦礫の撤去が終わったパトンビーチ の取材で、これでは絵にならないからと、わざわざ瓦礫の集積地を背景に中継を 行っていたとのことです。もしかすると“これが瓦礫の集積地です”という説明 の中継だったのかも知れませんが・・・。 その瓦礫の山も事実かも知れませんが、復興がすすみ平常の生活が戻りつつある こともバランスよく伝えないと、“真実”を報道していることにはなりません。 極くオーソドックスな形のガラスのコップを上からみて、“コップは丸い”とだ け伝えるようなものです。 コップは横から見ると長方形ですね。 どちらも事実だけれども、事の本質を伝える真実ではない。 確かに、未だに捜索作業が続き、復興に追われるプーケットには、今この時点で 行くべき時期ではないと思います。 しかし、1~2ヶ月たってある程度落ち着いたら、プーケットを、そしてタイを 愛する人は、鎮魂のためにも是非この地を訪れてください。 それが一番の援助です。 恐怖を煽る報道を信じて、長期間旅行者がプーケットに行かないと、生き残った 人まで死んでしまいます。プーケットが死んでしまいます。 観光で生きている土地ですので。 適正な報道がなされ、人々が冷静な判断を下せる日が早く来ることを祈るばかり です。 2005/1/12

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